静岡県発達障害者支援センターあいら 公開講座を聴講しました(用事のため、最後までは聴けませんでしたが(T T))。
講師の中山清司先生(自閉症eサービス代表)は、自閉症の主な3つの特性
(①社会性の障害 ②コミュニケーションの質的障害 ③こだわりと想像力の障害)を軸に
たくさんの具体的な例を挙げながらお話されました。
さらに、その特性をふまえた上で、親や支援者が心がけることを教えてくれました。
印象に残ったのは「得意なことを活かし、苦手なことを補う」という言葉。
「右手が使えなければ左手をつかおう」という発想だそうです。
苦手さを克服させる努力は、ある程度はいいかもしれないが、それが中心になると
子供は追い詰められてしまう危険性があるとのこと。
不適切な事例として、
字を書けない人に何年もなぞり書きの練習をさせることや
言葉を話せない子にしゃべらせる練習を繰り返すというケースを挙げていました。
字が書けないなら、他に出来る作業を見つけて、その力を伸ばせばよい。
言葉が話せないなら、絵でコミュニケーションをとればよいのだ、というお話でした。

私もわが子に対して、
「今はできなくても、がんばればできる」「続けていれば、いずれ周りに追いつく」と
(ムダに)苦しい思いをさせていたことが、山ほどある気がします。
「得意なことを活かし、苦手なことを補う」というアドバイスを、
その当時、専門家の方に頂いていたにも関わらず・・です。
今思えば、本当にかわいそうな事をしました。
頑張らせるか、もうやめさせるかの選択の見極めは
保護者にはとても難しいと思います。
(なかなか、望みは捨てきれないのです・・・(><;)
続けさせることで、子供が辛い思いをしていないか、それとも伸びそうなのか、
専門家や第三者と相談しつつ、そして親の過度の期待を抑えつつ
子どもの様子を見ながら進めるということ。
大切なことだと、今更ながら考えました。