録り溜めしていた、ドラマ「Dr.倫太郎」をやっとこ観ました。
堺雅人さん演じる、患者さんの心に寄り添う精神科医が主人公で、
扱いの難しい事象を心に抱えた患者さんを
毎回異なったテーマ(症例)で扱っていくというものです。
7回目の放送は、サヴァン症候群を伴う自閉症スペクトラムの男の子の話でした。
この男の子の特殊な脳の機能に目を付けた、他の医師が
彼を研究対象にしたいと言ったことで、倫太郎と対立する、という展開でした。
最終的には、この少年が、
「ぼくたちの子どもが、ぼくたちみたいに困らないような良い方法を
えらい先生たちが思いつくかもしれないから」と
辛いであろうf-MRI(機能的磁気共鳴画像法)の機械に入ることを自ら申し出ます。
MRIって、私も受けたことがありますが、狭いし音は大きいしで、いやですよ~。
子どもの場合は鎮静薬を使うのでしょうが、それでも彼らにしたら
負担は軽くはないと思います。
近年、f-MRIで脳画像を調べることで、自閉症の研究は飛躍的に進みました。
今年3月には
「MRI(核磁気共鳴画像法)スキャン画像による大量の情報「ビッグデータ」を分析する新手法によって、自閉症と自閉症ではない人の脳の機能的な差異が初めて明らかにされた。英国ウォーリック大学コンピュータサイエンス学部の研究グループが、脳科学の国際誌であるブレイン誌で2015年3月20日に報告した。」
との記事も読みました。
私は難しいことはわかりませんが、これからは一つの国だけでなく、
複数の国で共通のデータベースを作り、ますます脳の研究が進むのかもしれません。
膨大なデータを提供した自閉の子や自閉症者のためにも
立派な研究者の先生たちが、
自閉症者の困り感を軽くする「何か良いもの」を
データ提供者の子や孫が生きる社会に還元してくれることを期待しています。