
先日、情報紙の作成のために「心愛(ここあ)つう」さんを訪問させて頂きました。
児童発達支援センター 「心愛(ここあ)」「心愛つう」は
「特定非営利活動法人 ひなたぼっこ」が運営される
特別なサポートを必要とする子のための発達支援事業所です。
「心愛つう」では、就園児年齢のお子さんが療育を通して
日常生活の基本的な動作や、集団生活へ適応できる力を培っています。
理事長さんにお話を伺いながら、療育の様子も見せていただきました。
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子ども達は各自の今の力に合わせ、5つのグループに分かれて活動していました。
入所したばかりで、まだ課題が大きい子のグループにはスタッフさんの数も手厚く
子どもとのラポート(あたたかな信頼関係)を築くことから取り組むそうです。
療育を経て、既に一定の社会性を身に付けた子のグループは、
想像力を働かせることや、自分の考えを発表する活動を楽しそうに行っていました。
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「その子の持っている力を引き出したい」と語る理事長さんは、
園や学校という社会で過ごすための力をつけさせるべく、
日常の保育にも、さりげなく課題を設定しているようでした。
わざと子どもの荷物ロッカーの前で立ちふさがって通せんぼしていると
荷物を取りに来た子どもは困った風にしばらく考えた後、
「どいて」と落ち着いて言えていました。
(言われた後は理事長が「あ、ゴメンね」とよけていましたよ(^-^))
子ども達は、こういった小さな課題の解決を積み重ねることで、
社会性に加えて、不測の事態にもパニックやかんしゃくを起こさず、
自分の思いを周囲に的確に伝える力をつけていくのかもしれません。
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子どもの発達課題に沿った療育を、日常で実践される一方、
万が一の津波対策もされており、入荷したての救命胴衣の箱が置いてありました。
「親御さんの気持ちになれば、こういうのも用意しないとね」と、
きめ細やかな配慮についても、おおらかに話す理事長の笑顔が印象的でした。
大迫力の壁面飾り!
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児童発達支援センター 心愛(ここあ)つう
所在地: 磐田市宇兵衛新田186-1 リフレU内