障がいのある方の就労支援をされているAさんと、久しぶりにお話しました。
開口一番、Aさんが「いやー、ますます大変ですよ。」
何がますます大変になったのかというと、発達障がいがあるにも関わらず
支援を受けてこなかった人に対しての就労支援のニーズが高まっているとのこと。
このような方々は、仕事をするまで「少しユニークな、まあ普通の人」として
生活していたけれど、いざ就労となると色々な問題が発生して、
周囲も本人も「発達障がい」に気づくことになるそうです。
Aさん曰く、「小学校までは一人の担任が見てるから、子どもの障がいに気づくけど
中学以降は教科担任制だから、そこまで詳しくは見られないじゃんね。
高校なんて生徒と先生の個別のつながりはもっと弱くなるでしょ。
なまじ学習面では問題はないから、親御さんもそうとは思わないで、
こうなるまでどこの相談機関ともつながっていないんだよね・・・。」
例えば自閉症で社会性の困難さがあっても、知的に高く物静かなタイプだと
一般的な教育課程で過ごせてきてしまうそうです。
もちろん成人後も、本人の力や環境に恵まれ、大過なく生活していく方も多いと思いますが、
就労にあたって(中には面接の時点で既に)つまづいてしまう方の数が増えているとAさんが話されました。
少し前に、杉山登志郎先生の講演で
「今後は高機能の方の支援に重点がおかれる」という旨をおっしゃっていて、
確かにそこのサポート体制はまだ弱いんだろうなと思いました。
でも、高機能自閉症でそこそこやれている小学生の親御さんに
「この子は発達障がいですよ」と伝えても
受け入れがたいでしょうし、介入は難しいですよね・・・。
(私だったら「ウチの子になんてこと言うの!」と怒っちゃうかも。)
比較的手厚い支援が受けられる幼・児童期に、その子の特性に気づいてやれたら
本人の苦手な部分をフォローしたり、自分でやりくりするスキルを
育んであげられるかもしれないけれど・・・。
あ、でも支援機関は満杯でグレーの子が入る余地はあまりなさそうですよね↘。
どうしたらよいのか、自分でも考えてみようと思います。
(私が勝手に考えても、何か出来るって訳でもないんですけどねf(^-^;)
