前回の記事(
親の受容モデル 前編)に続き、3つ目のモデルのご紹介です。
わたし的には、「なるほど~」と納得したモデルですが、皆さんはいかがでしょう。
【 螺旋(らせん)型モデル (1995 中田洋二郎)】
図があるとわかりやすいので、先に表示しておきますね。

これは、一つ一つ区切りがある段階を踏むのではなく
その過程は連続しながら少しづつ適応していくという考え方です。
また、親には子の障がいを否定(落胆)する気持ちと、肯定(適応)する気持ちが常にあって
この相反する気持ちが、まるでリボンのオモテと裏が交互に現れるように、繰り返すというもの。
そして、長い年月をかけて黒いリボンの振れ幅が、白く小さくなっていく・・・。
このモデルは、先に紹介したような段階的なモデルと「慢性的悲哀」という考え方をミックスしたものだそうです。
「慢性的悲哀(⇐暗いネーミングですが(^^;)」とは
『子どもの障がいを知ったら、親は悲しくて落ち込んじゃうよね・・・。
この悲しみは消せないけど、それが当たり前だよ。』的な考え方だそうです。
発達の節目や、学校行事、進級など大きなイベントの時には
いくつになっても、周囲の子と比べては、トホホ・・・と感じることはあります。
でも、トホホ・・・と感じて当たり前。落ち込む自分にもOK出してあげようと思います。
螺旋形モデルの中田先生(以前「はあと」で講演されましたね)は、著書の中で
「障害の認識と受容の課程で家族は紆余曲折しながらも、螺旋の階段を登るように
少しづつ適応へと進むのだろう」と書いています。
時々、立ち止まったり、むしろ戻っているように感じる私ですが、
少しづつ前に進んでいるのであればいいなぁと思いました。