親がわが子の障がいを受け入れていくプロセスを表した、
障がいの受容モデルというものが、いくつかあるそうです。
モデルに自分の気持ちを当てはめてみることで、
自分自身の今の状態を見つめなおしたり、
自分の心の行き先について、見通しを持てるようになるかもしれません。
代表的なものを3つ紹介したいと思います。
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【 キューブラー・ロスの「死の受容」をもとにしたモデル 】
①否認 ・・・・ 障がいの否認。「何かの間違いでは」。
②怒り ・・・・ 周囲への怒り。「不公平だ」と恨み、周りに八つ当たり。
③取引 ・・・・ 療育に没頭するなど、あらゆる手段にすがろうとする
④抑うつ ・・・・ 元気がなくなり、うつ状態に
⑤受容 ・・・・ 現実を静かに見つめ、受け入れる
【 ドローターの「先天性障害を持つ子の親の受容」をもとにしたモデル 】
①ショック ・・・ 障がいを知らされて、ショックを受け泣いたり心を閉ざしたりする
②否認 ・・・ 認められず、「治るもの」と考えようとする
③悲しみと怒り・・・「治らない」ことに気づき、悲しむ。「なぜわが子が」との怒りも
④適応 ・・・ 心の混乱が静まり、状況に慣れ「この子と生活していこう」と思える
⑤再起 ・・・ 子どもと積極的に向き合い、親としての責任を果たそうとし始める
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こんなにきっちりとした段階なんて踏めないよ、と感じる方もいるかもしれません。
後編では、私が「割と共感できるかも」と思ったモデルをご紹介しようと思います。