以前、このブログで「
発達障害者が映画楽しむには」という記事を書きました。
「チャレンジド・プレーゴ」という、藤枝特別支援学校等の有志の保護者主催の
映画上映会についての記事でした。
昨日、この「チャレンジド・プレーゴ」を主催する6名の保護者グループ
「ありのmama隊」の代表(隊長?)をされている
くりーむばにらさんとお話する機会がありました。
「チャレンジド・プレーゴ」は、障がいのある人も「映画館で映画を楽しもう」という主旨のもと
藤枝市の映画館「藤枝シネ・プレーゴ」を貸切にして開催されているイベントです。
きっかけは、ご自身も映画がお好きなくりーむばにらさんが
「子どもと一緒に映画館で映画を見られたらいいな・・・」という、シンプルな願いでした。
障がいのある人の中には、真っ暗なところ、狭いところ、大きな音、じっと座っていること、
黙っていること・・等々が苦手な方がいます。
そのような理由から、周囲への気兼ねもあり、映画館に行きたくても行けない家庭があるのが現状です。
「ありのmama隊」では、障がいのある人のそんな苦手さに配慮した会場作りをしつつ、
その時々の人気映画の上映会を開催しています。
この試みはおととしスタートし、これまでの上映作品は「アナと雪の女王」「プレーンズ2」
「STAND BY ME ドラえもん」「あんぱんまん」「かいけつゾロリ」などがあり、
この2月には「妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」を上映したとのこと。
今年の夏の上映会は、記念すべき10本目の作品になるそうです。
上映中も会場はほのかに明るい状態で、困ったことがあったら手を挙げると
ボランティアさんが来てくれます。
保護者がトイレに立つときの子どもの見守りや、
ジュースやポップコーンを買ってきてほしい時のお手伝いもお願いできるそうです。
会場の「藤枝シネ・プレーゴ」の方とはご縁があって知り合い、この企画が立ち上がったとのこと。
最新の「妖怪ウォッチ」では約100人(およそ50組)の観客を迎えたそうで、
このイベントの人気ぶりがうかがえました。
「車いすに取り付けられた医療機器を使うための延長コードも整えてくれた」など
「藤枝シネ・プレーゴ」への感謝の言葉を何度も口にされる
くりーむばにらさんを見て、会場もきっと思いやりがあふれる
温かい雰囲気に包まれているのだろうと想像しました。
またこの活動は県外にも広がりを見せており、岐阜県の障がいのある方の余暇支援団体
「ハッピー・クローバー」でも同様の取り組みが始まっています。
「映画館で映画を観たい」
こういった当たり前のことが、障がいがあるという理由で出来ない場合が世の中には沢山あります。
映画鑑賞だけでなく、公的なイベントやレクリエーションでさえも様々な制限が生まれます。
昨日のくりーむばにらさんとのお話では、改めてそのことに気づかされました。
誰もが当たり前に社会のサービスを受けられる世の中を願いながら
「ありのmama隊」の「チャレンジド・プレーゴ」を応援していきたいと思います。
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上映会の様子などが見られます⇒
ありのmama隊ブログ
フェイスブック⇒
ありのmama隊 facebook
フリーライター「ぱらぽん」さんのブログ「ごきげんぱらぽん2」
「チャレンジド・プレーゴ」のカテゴリーがあり、過去の活動なども見られます
⇒
ごきげんぱらぽん2